不義理になる仕事はしません。窓ぐちが一本化されていない仕事は工夫します。

こんにちは。

大阪梅田で相続税を専門にしている税理士の塚本です。

 

先日あったご相談で、結局うやむやに終わってしまった話がありました。

仕事するうえでとても大事なことだと思いましたので、その時に思ったことを文章にして残そうと思います。

 

『窓ぐちが一本化されていない仕事』 慎重に対応

『不義理になる仕事』 絶対に請けない

 

 

目次

『会社オーナー』の『相続』時にはいろんな人間が群がる

 

ご相談者の夫が亡くなられ、『相続』についてのご相談でした。

生前、夫は『会社オーナー』で亡くなられた日まで毎日忙しくされていたそうです。

 

そんな方ですので、周りには銀行、証券、生命保険会社、宗教関係?、税理士やら有象無象の人たちがいるようです。

ちなみに税理士はその会社の顧問税理士さんで、私では無いです。

 

相続税申告自体はその会社顧問税理士さんにお願いするとのことでした。

残念ですが、しょうがない。

 

ことの経緯

 

私が対応したのはそれとは別で、不動産についてのご相談。

 

有名な場所なので詳しくは書けませんが、駅近の良い場所にも関わらず地理的な理由から売却・処分するのが非常に困難な不動産です。

所有者はご存命ですが、今のうちから処分の目処をつけておきたい、とのことでした。

 

すぐに、仲良くしている不動産会社社長と信託銀行の不動産部門幹部の方に展開しました。

すると、A不動産会社(超大手)ならば話を聞いてくれるかも知れない、とのことでした。

A不動産会社は信託銀行の幹部の方が良く知っているので、直接話してみようか、ということになりました。

 

その旨を相談者に伝えて、銀行経由でA不動産会社に確認してもらって良いか聞くと「OK」とのこと。

 

ただ、その時に「平行して生命保険会社の人も同じことを言っていたが、どうすれば良いか?」と聞かれました。

私は「同じ会社にいろんな人から同じ問い合わせがあったら、先方もこちらも混乱するだけなので、その生命保険会社の人にはちょっと待っていてもらうよう伝えてほしい」と伝えてご了解いただきました。

 

『窓ぐちが一本化されない』可能性があったためです。

慎重に進めないと思わぬ苦労をすることになります。

 

横やりを受けるような仕事は失敗する可能性も高い

 

ところがです。

翌日の朝一番、生命保険会社の方から電話がありました。

出るとすぐ、烈火のごとく先方の事情をまくしたててこられました。

「A不動産ならば社長も良く知っている、あなたは誰を知っているんだ?どこの銀行だ?」など色々詰問してこられました。

 

そもそも相続税のご相談の折に、相談者がお困りだったので対応しただけです。

何がなんでも仕事にしたいわけでもありませんし、紹介料を貰うつもりもありませんでした。

 

なので、「であればそちら(生保の人)からA不動産に聞いてもらえますか?わたし(塚本)は手を引きますので。」と伝えました。

すると、

わたし(生保担当者)が口を聞いてあげるので、A不動産からあなた(塚本)に連絡させるようにします」と見当違いなことを言われました。

 

「いえ、結構です。こちらとしては不動産会社の人と銀行の人のつながりで仕事をしておりますので。そのつながりを抜きにして、わたしは関与できません。なので、今回の件はそちらでやってください、わたしは手を引きます。」と伝えました。

文章にすると理路整然となってますが、実際はもう少しあわあわしながらだったかも知れません。それでも、明確に断る意思は伝わったようです。

 

『不義理になる』可能性があったのです。

不義理とは義理を果せないこと。これをすると一瞬で信用を失います。

信用が一番大切なお仕事の世界で、それだけは避けなければいけません。

 

 

(ややこしいのですが、この話のあとに銀行の人から「その提案受ければ良かったやん。」と言われ、「あ、良かったんや…。」となりましたが。。。)

(また、この生保会社の人。よくよく話してみると、誤解していた部分も多く、誤解を解くと非常に義理の厚い良いかたでした。今回の件も相談者のためを思って必死になってのことだったそう。最終的には解り合えたと思ってます。)

 

まとめ

  • 『窓ぐちが一本化されていない仕事』 慎重に対応
  • 『不義理になる仕事』 絶対に請けない

 

不義理になる仕事は請けない、これは当たり前のことです。

漫画ワンピースでも、白ひげエドワード・ニューゲートがこう言ってました。

『仁義を欠いたらこの人の世は渡っちゃあいけねェんだ』どん!

 

 

窓ぐちの一本化については、ケースバイケースなところもあります。

これは仕事を請け負った後でも工夫次第で改善できますので。

 

ただ、今はひとりでやっています。

限られたリソースの中で、あえて火中の栗を拾いに行くべきかどうか、には神経を研ぎ澄ませておく必要があると思うのです。

 

 

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この記事を書いたひと

塚本 晃行(つかもと てるゆき)
塚本 晃行(つかもと てるゆき)公認会計士・税理士
三木市出身、神戸市育ち、西宮市在住の兵庫っ子。
1980年生まれ。
大阪梅田で相続税申告・対策メインの税理士・公認会計士のお仕事をしてます。