【遺産相続冒険譚 外伝】ティティの奇妙な冒険~会計は美しい~

会計は美しい。

とりわけ複式簿記はイタリアの生んだ最高の芸術作品のひとつだと思う。

 

 

すべては仕訳を切ることからはじまる。

 

借方(左)と貸方(右)に、つぎの5つの札のどれかを付ける。

資産と負債と純資産。

収益と費用。

そして左右はそれぞれ合計で同じ金額となるようにする。

 

資産と負債と純資産はリュックの中身(ストック)。

「貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)」にまとめられる。

 

収益と費用はリュックの出し入れ(フロー)。

「損益計算書(そんえきけいさんしょ)」にまとめられる。

 

収益と費用から出る差額は純利益(損失)。

純利益は純資産に組み入れられて、すき間なくパズルは完成する。

これを「クリーンサープラス関係」という。

質量保存の法則が絶対であるように、

クリーンサープラス関係も絶対だ。

 

これだけで企業の業績と財産状態が分かってしまうのだ。

その汎用性は素晴らしいとしか言いようがない。

 

 

会計はたんなる数字の羅列ではない。

なにかのできごとがあったときに、

芸術家が絵に残しておくように、

会計を識るひとは仕訳を切る。

 

会計を知らない人は単純に損していると思う。

この美しさに触れられないのだから。

 

 

ところがである。

近年、この美しさを脅かすものがいる。

 

まず純資産の劣化が激しい。

ゴミ箱と揶揄されることもある。

純資産直入という荒業が原因だ。

リュックの出し入れ(フロー)を強引に突破するため、

リュックそのものに傷がつくようなものだ。

 

さらに深刻な流れとして、

リュックの中身を「将来性も含めて」正確に見せろという要求が強すぎる。

そのためのれんだの税効果会計だの〇〇引当金だの、

シンプルで美しかったものを分かりにくく表現するようになってしまった。

全部、しょせん数字遊びだと思うが、

それをもっともらしく表現しているだけだ。

 

 

国際化という時代の流れには抗えないのか。

オレが好きだったシンプルで美しい会計はどこへ行ってしまうのだろうか。。。

(連結会計は例外。あれは複雑だが理に適っていて美しい。)

 

 


 

 

・・・はっ!!

はぁはぁ、、、夢か。

 

カイケーシとして働いていた頃に感じた満たされない気持ちが、

出てきてしまったようだな。

 

 

ティティは思う。

会計を知らない人は単純に損していると。

会計を知っているだけで社会のなかで見える世界がこんなに変わるのに、と。

 

 

黒と金のチェックのバッジがキラリ。

オレはまだカイケーシでもあるんだもんな。

 

 

ティティは相続税のゼーリシとして仕事をし、感謝と信用を集めている。

なぜなら、その分野がいちばん自分の特性を活かせると思っているからだ。

 

 

ただ、感謝と信用を集めることを第一に考えたとき、

この会計の考え方を知っているかどうかで、お客さまのために出来ることに大きな差が出てくる。

つまり会計を知っているほうが、よりお客さまのハッピーに繋がるってことだ。

 

だからオレは相続税をメインでやっているけど、

そこに固執したこだわりがあるわけではないんだ。

 

こだわらないことにこだわりたい。

ティティはそう思っている。。。

 

ポスターのマツオハルカをまじまじ見ながら、

カイケーシ協会費安くならないかなぁ、とひとりごちた。

 

 

To be continued…

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この記事を書いたひと

塚本 晃行(つかもと てるゆき)
塚本 晃行(つかもと てるゆき)公認会計士・税理士
三木市出身、神戸市育ち、西宮市在住の兵庫っ子。
1980年生まれの39歳。既婚、子ども2人。
大阪梅田で相続税申告・対策メインのお仕事をしてます。