税理士としての仕事のやりがい

先日、この仕事選んで良かったなぁと思うことがありました。

                     ※左が税理士バッチで、右が公認会計士のバッチです。

 

 

相続税のご相談で来られた方の話です。

亡くなられた方は高齢の女性で、生前ずっと美容院を個人で営んでおられました。生涯現役を貫かれた方だったそうで、亡くなる2ヶ月程前までずっと仕事を続けておられたそうです。

毎年の確定申告も全てご自身でされておられて、資料もきっちり残っているとのことでした。

相続人の息子様夫婦に話を伺ったところ、相続財産は基礎控除以下になりそうで申告不要でしたので、今年分の確定申告(準確定申告)だけお手伝いすることになりそうです。

で、前年までの確定申告と帳簿を見せて頂いて、その几帳面さにびっくり。

損益の科目の分類もしっかりとされていて、減価償却資産や除却損までちゃんと数字が繋がっておりました。個人の確定申告で、税理士を介さずにここまできっちりとされているのはあまり見ないものです。

ただ、高齢のため思うように動けず休みがちであったことや、お客様も同じく高齢で亡くなられたりといったことがあって、所得(儲け)は申告が必要なほどはなかったのです。

今年も同じような状況だったとのことですので、準確定申告も必要無さそうでした。

そのことを息子様にお伝えして、わざわざ税理士に申告を頼まなくても良いと思いますと、正直に申しました。

多少なりとも費用がかかってしまうためです。

ただ、息子様は「母は毎年きっちりと帳簿をつけて確定申告をしていたので、最後もしっかりと終わらせてあげたい」とのことでした。

本来なら申告は必要無いはずですが、こういった依頼もあるのだなとしみじみと思いました。

とっても素敵な息子様夫婦のお二人から素敵な依頼を受けたこともあって、想定していた報酬よりもずっと低い見積りを提示しましたが、これで良かったと思っています。

初回面談の最後に、奥さまから「とても話しやすい税理士さんにお会いできて、本当に良かったです」と言っていただけたのも嬉しく、この仕事はやりがいがあると改めて感じました。

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この記事を書いたひと

塚本 晃行(つかもと てるゆき)
塚本 晃行(つかもと てるゆき)公認会計士・税理士
三木市出身、神戸市育ち、西宮市在住の兵庫っ子。
1980年生まれ。
大阪梅田で相続税申告・対策メインの税理士・公認会計士のお仕事をしてます。